研究・社会連携 Research and social cooperation
研究データの管理・共有・利活用について
研究データ管理(Research Data Management,RDM)
近年では、科研費をはじめとした公的研究費や研究助成団体の助成金を申請する際に、データマネジメントプラン(DMP:研究過程における研究データの管理・利活用について整理した計画書)を作成し、研究データの適切な管理や効率的な研究進捗の把握に努めることが求められるようになっています。データマネジメントプランについては、こちら をご参照ください。
※ | 研究データとは、デジタル/非デジタルを問わず、研究者の研究活動の過程で収集又は生成されたデータであり、一次的なデータだけでなくそれらを解析又は加工して作成されたデータに加え、データベース等の知的財産に該当するものも含む。(例:研究ノートやメモ、実験や観測、シミュレーション等から直接得られたデータやそれを加工したデータ、論文のエビデンスとなるデータ等。) |
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本学における研究データの管理、利活用に関する考え方
研究データは奈良女子大学の基本理念・研究目標の実現に資する重要な資源であるとの認識の下、多様な研究データを管理・保存することによる知の蓄積とその蓄積された研究データの利活用の推進に資するため、令和6年2月に「奈良大学機構 奈良教育大学及び奈良女子大学における研究データの管理、利活用に関するポリシー」を策定しました。
また、「奈良女子大学における研究上の不正行為の防止等に関する規程」及び「奈良女子大学における研究データの保存に関する指針」において、文書、数値データ、画像などの研究資料は10年間、試料や標本などの有体物は5年間保存することを定めています。
研究データの共有・利活用
データを管理・保存の対象とするか、どのような区分で管理等を推進していくかについては、オープン・アンド・クローズ戦略(研究データを、「公開(オープン)」するものと「保護(クローズ)」するものに分けて公開する戦略)に基づき、当該研究者の判断に委ねられています。特に公開については、合理的な理由によりそれらの範囲を研究者が設定できます。
研究データ管理・保存・公開の流れ
- ①データ管理計画(DMP:Data Management Plan)の作成
*研究活動の状況に応じて適宜更新 - ②DMPに従った研究データの適切な保管と利用
- ③研究データについて、保存の必要性の判断
- ④「管理対象データ」の範囲の決定
- ⑤「管理対象データ」の「メタデータ※1」の作成
- ⑥「管理対象データ」の「公開データ※2」「共有データ※3」「非共有・非公開データ」の区分
- ⑦「公開データ」の公開
※1 | メタデータとは、データを説明するための情報から構成されるデータを指す。例えば、研究データの名称、研究データの説明、研究データの管理者及びその連絡先、研究データの所在場所、研究データの保存・公開の方針等の情報を含み、そのほか、資金配分機関が示す項目に対応する必要がある。また、国内の公的資金による研究開発で共通的に用いられるメタデータの共通項目も定められています。 【参考】「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」におけるメタデータの共通項目(令和6年7月30日改正) https://www8.cao.go.jp/cstp/common_metadata_elements.pdf |
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※2 | 公開データとは、不特定多数によりアクセス、利用できる研究データを指す。 |
※3 | 共有データとは、条件を満たした利用者に限り利用できる研究データを指す。 |
共有・公開にあたって
その他にも、分野別のリポジトリや汎用的なリポジトリからも公開できます。公開できるデータの容量や機能、利用条件がそれぞれ異なります。投稿先の規程や助成機関が提示する条件と合わせて、公開先のプラットフォームの利用条件をご確認ください。
なお、本学におけるオープンアクセスに関する取組については、こちらのページをご参照ください。
関連するポリシー・教材等
お問い合わせ
- ・研究データの管理、利活用に関するポリシーについて
研究協力課 研究協力係 e-mail:kenkyou[@]cc.nara-wu.ac.jp - ・「奈良女子大学学術情報リポジトリ」及び「GakuNinRDM」、オープンアクセスに関することについて
学術情報課 電子情報係 e-mail:densi[@]cc.nara-wu.ac.jp
※メール送信の際には[@]を@に置き換えて下さい。